- 2011-07-16 (土) 16:30
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「時は正に洋風文化の真っ盛り!」
などと書けば、「何を今更、時代錯誤も甚だしい!」のでは?などと感覚のズレを疑われてしまいそうですが、弊社が推進しておりますところの伝統的な美の修辞句的装飾部材の美しくも楽しい世界に触れてしまいますと、我が国の文化には無い西欧文化の華やいだ香に、この身がすっと軽くなり、少しばかり現実を乖離した美世界に吸い込まれて、こころはふわっと浮き立ってまいりますから不思議です。
彫りの深い西欧人の顔に随分とコンプレックスを感じていた東洋人の悲しさが、今はすっかり美容整形などの世界では意図的に払拭できるようになったのでしょうが、こと建築、特に住宅の世界に於いては未だにと申しましょうか、まだまだ世界の主潮国家になった国の事情とは思えないほどの落差がそこにはございます。
明治、大正時代には国や個人の威信を掛けて名建築と呼ばれるような優れた建築物を造ったこの国の思想や思潮が、いつの間にやら消失せらしめて、例の戦後の生産性の大号令の名の元に、一切の工夫を凝らした視点や視座をもつ美意識の興隆は甚だしくも否定され尽くし、国民の局所的な要望を支えることも出来ないままに時代が消し去ってしまったニーズの拡散は大いなる弊害と言わずして、何と表してしかるべきかは粗製乱造の寿命も満たないままに解体しては建て替えを繰り返すこの国の住宅建築事情の相変わらずの貧困ぶりを見れば明らかですが、未だに受け皿は希少で薄いものだと言わざるを得ません。
さて、大上段に構えて語るつもりは全くなかったのではございますが、ついつい本物の持つ力がそうさせたのでしょうか、わたしも文章が高揚してしまい、強張って、大声を上げてしまったようなところもございますが、どのような物でもそうでございますが、デザインの優れた物、特に伝統的な物などというものは、見る者を、書く者をして、背筋を伸ばせしめるところがございますね。精神の要所に切迫してまいりますところの鼓動が自ずと聞こえてまいりまして、ついつい鼓舞されてしまうという風なところの高揚が、そして、効用がございます。
極めて自然体に立ち帰って、わたくしども山川設計では「良い、味わいのある、愛着の湧く、本格的な住宅」を造ろうと日々努力しております。
こうした部材の物づくりを自分たちで行うことによってコストの掛からない本格的な住宅をお届けすることが可能になっております。自然体にです。親しまれて興す復興のようなものです。「ああ、それならば、そんなにお安目に行えるのであれば是非、わたしもこんな廻し縁を天井やドアの枠に使ってみたい!」というように思っていただくことが何より重要なことであると考えているのです。
考えて生活するようになれば、こころにひらめくものがきっとあるのと同じように、それは住宅建築に於いても同じことがあるのです。
色々な選択肢が増えれば増えるほど、あなたの住宅にも「美貌の才」が溢れてまいります。
勿論、それをお選びになられるあなた様の「美意識の才」も不可欠な天分です。




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