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2009-10-10
しかし、、、
ひとくちに「見積を自ら行う」と申しましても、これは実際容易なことではありません。
何故かと申しますれば、まずは実際に見積もる案件がなければ見積もることも出来ませんし、
時間はかかりますし、
フォーマットはあるものの、
そこに入れるべき各種工事の単価を一体いくらで入れたら良いのかが、
普通は決めることが出来ませんから。
見積書にあるのは、極めてシンプルで「数量×単価」の連続です。
ですから見積もるには「数量」と「単価」が分かれば見積もることが出来るのです。
弊社では施工店さんとの間で「単価」の取り決めを行いました。
言葉を変えれば「この値段で出来るはずだからやってください」ということです。
そして、数量も自分たちできっちり拾うことを行いました。
設計者も自分で「拾い」を行わないとイメージだけで金額を考えるようになってしまいます。
イメージだけで弊社の設計している建物なんかでいきますと、
やれ、石を貼っているから、
とか、
やれ、RCで壁面が曲がっているから、
とか、
造りつけ家具が多いから、
とか、
ジェットバス使っているから、
とか、
屋上があるから、
とか、
地下室があるから、
とか、
数え上げたら切りがないくらい勝手にイメージだけで値段が一人歩きして、
「だから坪単価100万以下なんてあり得ない」なんて言葉が自然に生まれ、
その時点で、設計者と施工店さんの間で暗黙の了解みたいな「あうんの呼吸」が生まれて、
イメージの城は現実からかけ離れた中空へとふわり浮かび上がり、
その後は決して具体的な数字でのテーブルに降りてくることはなくなって、
設計事務所の案件、
RC造、、、
イコール、高嶺の花、、、
という鉄壁なイメージがガーンとして固く一般に門戸を閉ざしてしまうのです。
そういう一般のひとには分からない内容が各種詰まって、積もって、見積書というものは出来上がってまいります。
絶対にそういう世界ですから、一般のひとには触れられない、覗けない世界になっているんです。
そこを弊社は一切の温情もかけずに一切のしがらみもなしに振り切ったのです。
(つづく)

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